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パッシブハウスとは、エアコンなどの冷暖房設備に頼りすぎず、自然エネルギーを利用しながら建物内の温熱環境を整える省エネ住宅のことです。こちらではパッシブハウスの概要や、コントロールする3つの「熱」について紹介していきます。
パッシブハウスとは、ドイツ発の厳しい燃費基準で建てられた省エネルギー住宅のことです。自然の力をできるかぎり利用しながらも、断熱材や高性能な窓、熱ロスの少ない換気システムなどを取り入れ、快適さを追求しています。
パッシブハウスと呼べるのは、環境先進国ドイツのパッシブハウス研究所同研究所が定めたエネルギー消費基準を満たした建築物だけです。このパッシブハウス研究所の物理学者ファイスト博士が、1991年に建物自体の性能を徹底的に高める住宅性能基準を確立しました。
一般的な日本の住宅と比較すると、パッシブハウスは2倍以上の高い断熱性能が求められ、極端な冷暖房を使わなくてもよいことから、“受身の”という意味を持つ「パッシブ」という名前がつけられました。パッシブハウスは、ヨーロッパを中心に義務化されつつある快適際の高い省エネルギーハウスを意味します。
パッシブハウスはあくまでも「性能基準」であるため、家作りの工法や材料、間取りなどのしばりは一切ありません。住宅を建てる場所の気象データをもとに計算し、断熱材や高断熱の窓を採用、熱を逃がさない換気システムなどを併用します。
自然エネルギーを効果的に取り入れ、必要最小限の冷暖房設備で済むように厳しい燃費基準で作られたパッシブハウスは、「断熱・蓄熱・遮熱」という3つの熱をコントロールする住宅性能を取り入れて建物の温熱環境を整えています。
熱効率を高めるための前提となるのが「断熱と気密性」です。建物自体に断熱性と気密性がないと、冷暖房の効果を発揮できません。昔の日本住宅のような局部的な冷暖房ではなく、家全体の断熱性を高めて温度のムラのない居住空間を作ることが、次の蓄熱につながります。
冬の寒い期間、日中の太陽光を蓄えて、夜になったらその熱を放熱して屋内の温度を一定に保つ働きをするシステムが蓄熱です。蓄熱システムはメーカーによって異なりますが、内装の壁材や床に工夫を凝らし、室温の上昇下降を穏やかにする方法が一般的です。
昔の日本の家には庇や軒があり、夏の強い日差しを遮断する役目がありました。パッシブハウスでは、昔ながらの深い軒を作ったり、外付けブラインドを設置して、夏の日差しで室内温度が上がらないように工夫します。室内温度が上昇しないようにするには、カーテンやブラインドよりも、窓の外側で遮蔽するほうが効果的です。
パッシブハウスのメリットは、夏は涼しく冬は暖かく、体にストレスを与えずに一年中快適に過ごせる点です。自然のエネルギーを効果的に利用するので、光熱費を抑えられるのも嬉しいポイントです。
その一方で、パッシブハウスを実現させるには、高いレベルの断熱性能が求められるため、建築コストが高くなるのがデメリットと言えます。
ただし、最近の光熱費の高騰を考慮すると、住んでから光熱費が抑えられる点は、長期的に見てメリットになるほうが大きいのではないでしょうか。
引用元:KOYO(興陽商事)
(https://1-koyo.com/gallery/details_934.html)
※オプション料
長期優良住宅:追加なし
ZEH:追加なし
住宅性能チェック
引用元:七福ホーム
(https://shichifuku4729.com/post_gallery/%ef%bd%94%e6%a7%98%e9%82%b8/)
※オプション料
長期優良住宅:要問合せ
ZEH:要問合せ
住宅性能チェック
引用元:ステーツ
(https://www.states.co.jp/gallery/14836/)
※オプション料
長期優良住宅:46.42万円(税込)
ZEH:242.583万円(税込)
住宅性能チェック
※SUUMOまたはHOME'Sに掲載されている愛媛県にある工務店・ハウスメーカーのなかから、公式HPにZEH住宅対応、長期優良住宅対応、明確な通常料金プランの記載がある会社の中から料金が安い3社を選出。(2023年1月16日時点)
※各社のプランはKOYO(興陽商事)『EAZY conomy』、七福ホーム『7HOUSE』、ステーツ『BEING CP style』を参考にしました。